かんじの ほしあつめ(1年生の漢字のゲーム) > 保護者向けの記事

「とめ・はね・はらい」はどこまで気にする?教科書の字と画面の字のちがい

宿題の漢字ノートを見ていると、線の終わりが気になることがあります。はねるところがはねていない、止めるところがはらってある。直したほうがいいのか、細かく言いすぎると嫌になってしまうのか、迷うところです。

もうひとつ、スマートフォンやパソコンの画面に出る漢字は、教科書の字と少し形がちがって見えることがあります。どの字を手本にすればよいのか、公的な資料で確かめられることから整理していきます。

学校では、配当表の字体を「標準」にしている

学習指導要領には、漢字の指導では「学年別漢字配当表に示す漢字の字体を標準とすること」と書かれています。学校で習う字の形は、この配当表の字体が基準になっています。

また、1・2年生の書写の内容として、「点画の書き方や文字の形に注意しながら,筆順に従って丁寧に書くこと」「点画相互の接し方や交わり方,長短や方向などに注意して,文字を正しく書くこと」が挙げられています。線の長さや向き、ほかの線とのつき方に気をつけて、ていねいに書くことが学習の中身になっています。

家で書く練習をするときに手本にするのは、まず教科書の字、学校で配られるドリルやプリントの字です。先生の指導とちがうことを家で教えてしまうと、子どもが混乱します。

文化庁の指針が示す「骨組み」の考え方

一方で、文化審議会国語分科会が2016年にまとめた「常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)」には、次のような考え方が示されています。

文字の形の整い方が十分でなく,丁寧に書かれていない場合にも,また,美しさに欠け稚拙に書かれている場合にも,その文字が備えておくべき骨組みを過不足なく持っていると読み取れるように書かれていれば,それを誤った文字であると判断することはできない。

ここで言う「骨組み」は、その字をその字として見分けるための形の特徴のことです。線の数や、どの線がどの線とつながるか、といった部分にあたります。指針では、手で書かれた文字の形は人によってさまざまで、同じ字として読み取れる範囲で無数の形があり得る、という立場をとっています。

この指針は、社会一般で漢字を使うときの目安として出されたもので、学校のテストの採点基準を定めたものではありません。ただ、大人が子どもの字を見るときの心構えとしては参考になります。とめ・はねの細かなちがいを見る前に、まず別の字に見えてしまわないかを確かめる。そういう順番で見るのも、ひとつの方法です。

画面の字と教科書の字は、形がちがって見えることがある

教科書に使われているのは「教科書体」と呼ばれる書体で、手で書いたときの形に近くなるように作られています。一方、スマートフォンやパソコンの画面でよく使われるゴシック体や明朝体は、読みやすさや印刷のための書体です。

そのため同じ字でも、教科書体ではっきりはねている線の先が、ゴシック体では四角く切れているように見えたり、線のつき方が少しちがって見えたりすることがあります。これは書体のデザインのちがいで、どちらかがまちがっているわけではありません。ただ、子どもが画面の字を手本にして書くと、教科書とちがう形になってしまうことはあります。

書く練習の手本は、教科書の字にしておくのが安全です。教科書体の文字はパソコンに入っていることもありますが、端末によっては入っていません。

家で見てあげるところ

宿題のノートやプリントを見るとき、全部の線を細かく直そうとすると、子どもも大人も疲れてしまいます。見るところをしぼるなら、次の順が目安になります。

  1. 別の字に見えてしまわないか(「人」と「入」、「土」と「上」など、線の長さや位置で字が変わるところ)
  2. 線の数が足りない、多すぎるところはないか(点の書き忘れなど)
  3. 余裕があれば、とめ・はね・はらいを教科書の字と見比べる

1と2は、字の骨組みにかかわるところです。3は、先生から直すように言われたところや、子ども自身が気にしているところを中心に見ていきます。直すときは、となりに教科書の字を置いて「ここ、どうなってる?」と一緒に見比べると、子どもが自分で気づきやすくなります。

形の似ている字の見分け方は「まちがえやすい1年生の漢字」にまとめています。

このゲームは「読む」練習です

「かんじの ほしあつめ」は、1年生の漢字を読む練習のためのゲームで、字を書く問題はありません。画面に出る字は、お使いの端末に入っている書体で表示されるため、教科書と形が少しちがって見えることがあります。ただし、形の似ている字を見分ける「にている かんじ」のステージの「みわけカード」だけは、書体に頼らず線で字を描き、見分けるところに色をつけています。書く練習は、教科書の字を見ながら紙で行ってください。

出典

(文:こたえや編集部)

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